在野研究ビギナーズ 出版イベント
八重洲ブックセンターで開かれた荒木優太著の『在野研究ビギナーズ』の出版イベントに行ってきた。
内容は東大文学部教授・副学長の熊野純彦氏と荒木氏の対談である。
以下、印象的だった点。
熊野氏
・大学内の研究者は自分の研究を面白く思っていない
・(人文系において)学問が役に立つことを説明することは嘘を付くことになる
・(役に立つ学問が求められ)文科省に毎回嘘をつきに行く
・役に立つことを説明する時につく嘘は学問の面白さを圧殺する嘘だ
・(学生時代)研究会に入って同世代の研究者と交流したことは大きかった。
自分は人文系でないので話の半分くらいはよく分からなかった。廣松渉、有島武郎などがよく登場したが調べてみると興味深い。
僕の専門の政治学は『在野研究ビギナーズ』の中の第1章だけだったが、著者の酒井さんがやっている日本政治学史はまさに在野研究でしかできない(アカデミアでポジションが取れない)研究で大変興味深かった。