研究ツールとしてのiPad Pro

先日、iPad Pro (12.9インチ)を購入した。

本格的に利用し始めて3週間位経ったので使用感等をまとめた。

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1)購入時の選択

画面サイズは12.9を選択した。片手で読むために11インチを薦めるひともいるが、机に置いての使用が多いだろうと思い、単純に大きい画面を選択した。12.9インチでちょうどA4サイズサイズなので論文を拡大せずにそのまま読むことができる。

Appleの整備済み製品にしたので通常より2万ほど安かった。12万いかないくらいだっただろうか。Apple pencilももちろん購入。CASEは米国アマゾンでも最人気ZUGUの無骨なケースにした。デザインは気に入らなかったが、どこでも傷を気にせず使用することができる。画面角度を8段階に変えられるなど他のケースではほとんど見ない機能性がある。ケースを入れると結構な重量になる。ポータブル性はやはりちょっと劣ってしまうがこればっかりはトレードオフなのでしょうがない。ケースはもう少し軽くできる余地はあるかなと思う。

https://www.apple.com/jp/shop/refurbished/ipad

 

 

2)購入目的

第一に論文閲覧用である。既に論文閲覧ツールとして使っている人は多いみたいで、ブログやツイッターでややバズってたのを見たような気がする。

第二にノート・メモ用である。自分はレジュメとかにメモを書いても整理ができないので書いたままになるし、レジュメも溜まってしまって処分ができない事が多い。

第三に動画視聴などのエンタメ目的があるが、現在所有しているMacとほぼ同サイズの画面であるためそんなに考えてはいなかった。

 

 

3)現在の用途

第1目的の論文閲覧は結果としてあまり使っていない。分野的に参照したい日本語文献は本が多く、あまり日本語論文を読む機会がなかった。誤算だったのは英語文献で、単語を調べたりとかあるいは自動翻訳に頼る際(どうしても頼ってしまう)や参考文献にジャンプする際にPCの方が使い勝手がよく、結果として英語文献もPCで見てしまうことが多かった。

論文のサーチはPCのほうが絶対良くて、Mendeleyの使用とかも考えるとPCで論文ダウンロードと整理をして、腰を落ち着けて熟読する際はipadのほうがいいだろう。アプリはPDFexpartがapple pencilでスクロールができるので使いやすかった。(icloudアプリだと何故かできない…)

今後は論文閲覧目的使用も増えると思う。

 

第2目的のノートとしての使用が今は一番多い。ほとんど紙のノート・ボールペンと同じ使用感でノートが取れると思う(感じ方に個人差はあると思う)。紙のノートから開放されるのがこんなに心地良いとは思わなかった。今は人生でも一番メモを取っていると思う。ふとした時にメモをとれるのが良い。今は授業でも全てipadでノートをとっている。ノートとりは、紙のノートやPCタイピングよりも格段に早くできている。

アプリはGoodNoteでちゃんとしたノートをとり、notabilityを計算用紙的に使う。後者はスクロールができてずっとメモを取り続けることができるがあとから見たときに一覧性が悪く、スクロールできない前者でちゃんとしたノートを取る。最近はフォーマルモデル(ゲーム理論)を勉強してたのでゲームの木とか利得表を書く際や、計算でかなり役に立った。

動画視聴はしたりしなかったりで、タッチで画面が汚れることが多いので視聴前に画面を拭く作業があり少しめんどくさい。

 

4)雑感

今はノート使用が多く、紙が不要になった分これだけでも買った価値はあったと言える。apple pencilやケースを含めると結構な出費になり覚悟がいる買い物になった。結果的に研究ツールというか学習ツールとなっており、論文閲覧のために必要だったのはipad proではなく大きな外部ディスプレイだったのかもしれない。とはいえ今では主にノートとして手放せないものになった言える。

現状、紙のノートと同じような使用感で使えるタブレットipad pro+apple pencilの他にないので、その意味ではこの値段を出す価値はあると思う。この機能で数年後にもっと廉価で軽量になれば爆発的に普及して、今のmacbookばりに皆が使っているという光景が見られるのでは、と思う。