2019年の振り返り
2019年は個人的に随分といろいろなことが起こった年であったが、そんなことが嘘であったかのように落ち着いた年越しを迎えれそうである。
年始は修論が書けず、そのまま留年休学し、上京。5人部屋のシェアハウスでプログラミングを学びつつニート生活を送る。
しかしあまりエンジニアには興味がわかず関西に戻り分野を変えて研究を再開。他大の先生の門を叩くことに味をしめ、関西の様々な先生にお世話になった。
研究者の入り口くらいには来れたと思いたい。
住まいには恵まれず、3度の引っ越しを経験することになった(不動産は千3つ)。
体調面ではウィルス性腸炎、前立腺炎、ここ最近では病院にはお世話になったが、大病はなかった。精神的にはほとんど忙しさがなかったせいか、幾分落ち着いていた(まあ特に今まで不安定だったことはないが)。
総体としては自己理解が最も進んだ一年であったと思うし、幸福な一年であった。
2020年はまた別の意味で幸福な一年としたいなぁ。
アメリカの政治学修士プログラム
Duke YouTubeチャンネルがあって積極的に広報してる。2年制
Columbia 小泉進次郎がいた。一学年20名と少人数。一年制
Chicago 社会科学の総合的な修士プログラムで、経済学などPhD編入を目指す人の定石的なコースのよう。1500人がアプライして250名ぐらいが合格する。かなりマンモス。
PhD編入実績も細かく公開されていて卒業生のうち希望者の90%くらいは合格してる模様(政治学の場合)。学位取得まで一年ちょい。
NYU 少人数25〜30名。1年半〜2年間
(MIT) political scienceという名前だが社会人向けでアカデミックなプログラムではない模様
Syracuse
UC系はあまりない模様
大体は2年間のプログラム
意外と書くことがない
研究を本格的に再開したら研究ログ的に書くことが増えそうだがそうではなかった。
研究に関することはweb上にアップできるほど自信がないことが主因だろう。
最近はフォーマルモデルにかなりハマっているが、1月の研究発表までにまとめられるかかなり不安だ。
来月には騒音問題が発生していた新居を引っ越し、また新居に再引っ越しする。そこから本格的に研究三昧になれたらいいなと思う。
何か一つ本気になるなら研究しかないと思った
僕は何かに集中して取り組むってことがあまり人生の中でなかった。
受験や就活もその場しのぎという感じだった。語学やプログラミングも長続きしなかった。
今は研究ならモチベーション高く、本気で取り組めるんじゃないかなと思う。
そう言った姿がイメージできるような気がする。
長続きするかはADHD的な性格なので、まだ疑問符がつくが。
在野研究ビギナーズ 出版イベント
八重洲ブックセンターで開かれた荒木優太著の『在野研究ビギナーズ』の出版イベントに行ってきた。
内容は東大文学部教授・副学長の熊野純彦氏と荒木氏の対談である。
以下、印象的だった点。
熊野氏
・大学内の研究者は自分の研究を面白く思っていない
・(人文系において)学問が役に立つことを説明することは嘘を付くことになる
・(役に立つ学問が求められ)文科省に毎回嘘をつきに行く
・役に立つことを説明する時につく嘘は学問の面白さを圧殺する嘘だ
・(学生時代)研究会に入って同世代の研究者と交流したことは大きかった。
自分は人文系でないので話の半分くらいはよく分からなかった。廣松渉、有島武郎などがよく登場したが調べてみると興味深い。
僕の専門の政治学は『在野研究ビギナーズ』の中の第1章だけだったが、著者の酒井さんがやっている日本政治学史はまさに在野研究でしかできない(アカデミアでポジションが取れない)研究で大変興味深かった。
政治学の懸賞論文
学部の時からレポート以外全く論文を書いたことがなく、長めの論文を書いてみたいと思う。
①昭和池田賞
https://www.smk.co.jp/company/ikeda/
②外交論文コンテスト
http://www.gaiko-web.jp/archives/1942
③ヤンマー論文コンテスト
https://www.yanmar.com/jp/agri/agrilife/prize/thesis.html
この辺りが手頃でテーマの自由度が高くいいかもしれない。